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今夜の番組チェック

 


2001年

ゴジラ モスラ キングギドラ

大怪獣総攻撃

 

2002年1月18日加筆

(GMK鑑賞後)


ゴジラ2002

バンダイ ムービーモンスターシリーズ

(標準小売価格1,800円)

最大のポイントはこの尻尾だ

 

 まずはスーツに対する感想から。賛否両論の新造形ゴジラスーツ、私の実感では巷には否の意見の方が多いような・・・。騒がれたほど白目は気になりませんでしたが、それ以上に頭がでかく、肥大した下半身が醸し出すスタイルの悪さは歴代ゴジラスーツの中でも最悪と言い切ってしまって良いのではないかと思っています。造形した人は恐竜のような前傾姿勢を意識したが、特技監督はシッポを地面につけて仁王立ちしているイメージで演出したことにより、結果、下腹部が出っ張っちゃったらしいのですが、しかし、そのくらいの意思の疎通はやっておいてもらいたいもんです。感情移入出来ないくらい怖い、もしくは憎らしいゴジラでもいいのですが、そのために格好良さを犠牲にしちゃ絶対にならんと思うのです。そういう意味でも私は前作のギラゴジに好感を持っています。ほぼ正面から見るとモスゴシに似ていたりして(実際、正面の顔はモスゴジ、横顔は逆ゴジをイメージしてデザインされたらしいのですが)顔はなかなかカッコイイです。顔のカッコ良さでいうと、ゴジラは真正面が弱点で、オールドファンに一番人気のキンゴジですら真正面のショットは若干カエルを連想させるものがあります。今までで正面顔がカッコイイのってモスゴジくらいだったでしょうか?バラゴンとのスケールの違いを出そうとするあまり、思いっきり高下駄を履かせた足はゾウさんのそれを思い起こさせるような形状になってしまっており、モノ凄い違和感をおぼえてしまいます。あと、あのアクションにも疑問を持ちました。特に腕の動き。肘から前だけをクルクル回していたような印象だけが残っています。映画公開前に発表されたスチールには獰猛な獣が敵を威嚇しているようなものが有ったので、ゴジラのアクションの演出には期待していたのですが、結局、人間臭さはばかりが目立っていました。

このソフビを手にするまで耳タブが無い事に気付かなかった。

 

 で、そのスーツを模しているはずのこのソフビですが、随所に良い方向への解釈が施されているのか、全体のフォルムはスーツよりカッコイイ印象があります。さらにこのソフビはニュートラルなポーズで、首、腕、脚、尻尾が可動。その上、尻尾が右にも左にもうねる事は無く、後方に向けて上下に波打つ形で決められています。ソフビは遊べてなんぼと思っている私にとってこれはもうソフビの理想形です。尻尾が右にも左にもうねっていないのは、このクラスのゴジラソフビとしてはマルブル・ゴジラ以来の事なのではないでしょうか?(敢えて調べていないので自信無し)ただし、面構えについては正面から見てもモスゴジに見える事は無く、そういう意味では残念です。あと、色も良いですね。真黒にしか見えないバラゴジスーツより、このソフビの方が良い味出しています。

 なお、今年も劇場限定等のソフビが発売されたようですが、前回のギラゴジやメガギラスほどの面白みが無かったので購入する気が全くおこりませんでした。クリアー版って、塗装の手間を省いているのに、なんで通常版より高いのでしょう?ああいう商売の仕方もいい加減にしてもらいたいもんですわ。

 

厚底ブーツ履いてるような・・・       やはりこの色の方がしっくり来る

 

 全体的なシルエットはニ昔くらい前の恐竜(前傾姿勢があまり意識されていなかった頃の‘二足立ちの恐竜’のイメージ)っぽくて、‘怪獣ゴジラ’としての魅力が若干希薄になってしまっていると思えてなりません。ゴジラの素が恐竜だったと言う設定には不満は無いのですが、ゴジラを恐竜っぽく見せたり、既存の爬虫類っぽく見せる事には反対です。そう言えば、今回のゴジラって耳たぶが無いんですね。あまりネットでも話題にならなかったようなのでソフビを手にして初めて気付きました。

 

絶対、スーツよりカッコイイ。

 

 それにしても今回の新製品は中途半端にデカイくて邪魔。自宅に200体近い怪獣ソフビを所有するコレクターとしてはその置き場所の確保が深刻な問題なので、その辺も考えて商品開発を行って頂きたいものです。確実に家庭不和をもたらします。RCゴジラくらいデカイとそれはそれで嬉しかったりするんですが・・・。この可動部数を維持しつつ、アイランドサイズってのが良いですね。数年後にはこのゴジラもアイランドサイズになるのでしょうか?

ゴジラついにモスラに雪辱を果たす!

 ところで、このページの作者は現在小笠原諸島に在住なのですが、劇中でゴジラ襲撃される‘孫の手島’は架空の島です。小笠原諸島には幾つ物島が点在しますが、人が住んでいるのは父島と母島だけで、あと、硫黄島には自衛隊さんがいます。劇中、孫の手島には古めかしい旅館が登場しますが、ああいうものは父島や母島にも存在しません。宿泊施設の殆どは小笠原がアメリカから返還された以降に建てられているので、ああいう古い日本のタイプのものは無いのです。ついでに言うと、浴衣や丹前を客に着せる宿も今は有りません。ゴジラシリーズに小笠原諸島はよく登場しますが、以外といい加減なリサーチで済まされているようです。外国の映画が日本人をとんでもない描き方をしていますが、同じ日本国内においてもこのような誤解と勝手なイメージを持たれているのですから無理も無いですね。


バラゴン2002

バンダイ ムービーモンスターシリーズ

(標準小売価格1,200円)

33年振り、怪獣総進撃以来の復活

 

 先代のスーツと比較してみて、どこが違うのかと言えば色以外には明確な答えが出せません。デザインも扱いもシッチャカメッチャカにされてしまったラドンに比べれば、オリジナルのデザインを尊重したこの造形には大変好感が持てますし、これはもうどこからどう見てもバラゴンなのですが、何かが違う。懐古主義とかそういうフィルターを取り除いたとしても、風格とかカッコ良さではオリジナルに及ばないと思うのですがどうでしょう?また今回のバラゴンは大方の予想に違わず、ゴジラの強大さ、狂暴さを強調するための‘噛ませ犬的’役どころのようですね。でも、人気は出そうです。

‘ネロガン’に改造してコスモスに出してほしい

 

人気はあるのに待遇は悪い

 

 さてソフビについてですが、首、前脚、後脚、尻尾に加え、両方の耳タブが可動なので全部で8ヵ所を動かすことが出来ます。ただし、首だけは腕のパーツとの位置関係で‘微動’くらいしかしません。首を外してみるとその理由が判ります。マルサンとブルマークのソフビが両手足と‘首か尻尾’のどちらかが可動になっているのが通例でしたから、もう35年もソフビで遊んでいる私にしてみればこれは本当にすごい事なのです。

こうしてみるとやっぱカッコイイ

 

 また耳が動かせるということは表情を出せるという意味からも画期的です。耳を立てれば「威嚇」、寝かせれば「警戒」もしくは「怯え」というように。そう言えば、耳を動かして表情を出す初代バラゴンには‘猫科’の猛獣のイメージをダブらせていたのですが、今回のバラゴンは‘犬’を思わせますね。映画の設定も‘狛犬’のようなものだったんでしたっけ?(この後MOOKを手に入れたのですが、狛犬の伝説の基になったという設定らしいですね)

パグ犬の様なハナヅラの形状からすると哺乳類に近い生き物なのか

 

 ところで、今回ここで紹介したソフビは、時々手伝っている駄菓子屋が取引している台東区の問屋さんから取り寄せたものだったのですが、すでに市場に商品が出回ってからの注文にもかかわらず、実にスムーズに4体全部揃える事が出来ました。通常、この手の商品は夏頃、各小売店の予約を受けるはずなので、こんなに遅いタイミングではなかなか仕入れることは出来ないはずなんですが、あまり市場で動いていないとか?アメリカゴジラ以来、ゴジラの玩具の売れ行きは芳しくないような印象がありすが、そんな影響が出ていなければ良いのですが。

 

スケールはちゃんと合わせてあるようにみえる

 劇中で気になったのがバラゴンが飛ばされるシーンでした。背面から駐車場に突っ込む場面でも、ゴジラの尻尾で弾かれて報道ヘリの上に落ちる場面でも動きが直線的過ぎて不自然さを感じました。自分から跳ぶ事を知っている生き物は、投げられたり飛ばされたりしたら、空中でバランスを取ろうとしてもっと動くハズです。ヘリにぶつかる時も真上から落ちていましたが、本当なら放物線を描くはずですよね。


モスラ2002

バンダイ ムービーモンスターシリーズ

(標準小売価格1,800円)

実に丁寧な塗装

 

 今回のモスラは‘蜂’のイメージも取り入れられているようで、シャープで、より昆虫らしく無感情な表情になっているように見えます。モスラの場合、レインボー、水中モード、鎧、エターナルなど、実に多彩で、思いっきり派手な変貌を遂げて来ているだけに、今回のデザインはスンナリ受け入れることが出来きてしまいました・・・・。VSモスラを観た時にはあまりのヌイグルミっぽさに絶句したもんですが(女子供にウケることを狙ったにしてもあれはヒド過ぎ)、今回のモスラはかなり良いですね。羽ばたきも存在感も自然で、初代モスラに引けをとらない映像になっていたと思います。

 

ムラサキの複眼ときたか・・・・

 

 ソフビとしては、今回のラインナップの中では一番面白みが無いモノになってしまっているようです。翼が厚ぼったいのは仕方が無いとして、一列目と二列目の脚が一体成形となってしまっているのがつくづく残念でなりません。諸事情あっての事とは思いますが、こういう処理の仕方って昔60円で売られていたブルマァクのミニソフビと同レベルに思えてしまって寂しくなります。そんな訳で、可動部分は首と最後列の脚2本だけとなってしまいました。一番困るのは、前の4脚が固定であるにもかかわらずディスプレイすることが考慮されておらず、最後列の脚をどう動かしてもキチンと座ってくれません。私が探し出した置き方としては、最後列の脚をまうしろに伸ばしてモスラを直立させることです(っていうかこれがこのソフビのニュートラルポーズか)。同時に尻と翼も接地することになりますが、こうでもしないと前のりにつんのめっている姿で置くしかありません。しかし、この方法も素材が柔らかいことから、長時間には絶えられない様でしばらくするとコケてしまいます。もうひとつ、一見まともに座っている様にする方法としては最後列の脚を2本とも無理やり前に向ける方法。目線より高い棚などに飾るとカッコ良いんだか悪いんだか解らない不思議な雰囲気を醸し出してくれます・・・。

蜂っぽさを醸し出している尻。

 

  

着ぐるみショーのモスラ君よろしく、脚を伸ばせば暫く立つ

 

 素材が柔らかいと言えば、これこそ本当にソフトビニールですね。ちょっと柔らかすぎる気もしますが、その分寒さには強そうです。触覚の部分なんか、この柔らかさが無ければポキポキ折れる被害が頻発していそうです。なまじっか大きいだけに、素材の柔らかさが際立っています。やはりこの素材には‘アイランドサイズ’や‘ウルトラ怪獣サイズ’が相応しいのではないかとあらためて思う私なのでした。デスプレイの方法をもうひとつ見つけましたのでご紹介しておきましょう。それはゴジラの背中に背負わせる事。正確には背中というより首ですが、これをやりたくてこういう形にしたのかと勘ぐりたくなるなるくらいピッタリハマリます。映画の1シーンを再現しているような感覚でどうでしょう?(そんなシーンあったんかいな??)←あったんですね。やはりこれは狙ったな・・・。

 無機質と言うか無感情と言うか、少なくとも母性を感じる事はない

 


キングギドラ2002

バンダイ ムービーモンスターシリーズ

(標準小売価格2,000円)

2本の尻尾はどの頭が司っているのだろうか

 

 キングギドラはこれで5代目になるんでしたっけ?「苦しい時のギドラだのみ」とはよく言ったものです(誰が)。キングギドラはゴジラの次ぎくらいに思い入れの有る怪獣なので、新作映画に出演する事自体は大変有り難いのですが、出てくる毎に弱くなって行くのには閉口してしまいます。やはりキングギドラはゴジラでさえ力負けしてしまう‘超宇宙怪獣’でなくてはならんと思うのです。2度目の復活後、ゴジラに体当たりするわけでもなく、目と鼻の先で空中停止して引力光線(なのかあれは?)を放ちますが、真正面からマジックハンドでゴジラを挟み込んだメカキングギドラのあれと同じくらいマヌケな戦法でした。

首の付け根と頭の付け根が可動

 

 「三大怪獣地球最大の決戦」の時に描かれたオリジナルのデザイン画を参考にデザインされたというだけあって、なかなか良い感じだと思います。しかし、スチールなどをよく見ると、初代が何かの動物を模したような顔の造りをしているのに比べ、このギドラの顔は‘仕上げ手前の木彫り’というようなデコボコした顔という印象です。(モチーフは犬の顔だったんですね。復活するシーンで真正面どアップの顔を拝めますが、まさしくそれは犬の顔でした。なんかこの映画犬ばっかじゃん)

 劇中で完全体へと変貌して、初代も真っ青な大暴れをしてくれるのかと期待していたのですが、なんか違うみたいですね(違いました。完全体となってもゴジラニは歯が立たず・・これでいいのか宇宙魔王!)。破壊神とまで称される今回のゴジラですが、結局自分より小さい怪獣ばかりを相手に戦う事になるとは・・・。自分よりデカイ者にも全く臆さず立ち向かって行くゴジラに魅力を感じる私としてはこれまた複雑な心境です。

 

タテガミの処理はVSギドラのそれより巧妙でバランのそれを思わせる

 

 ソフビは良く出来ていて、表情など‘似ている度’で言うならば、好評だったモスラ3のキングギドラ(グランドギドラ)ソフビより良いと思います。意外にも成形色は肌色でした。バラゴンの8ヵ所可動に感激していたら、このキングギドラに至っては15パーツで9ヵ所可動でした。14ヵ所のうち動かないのは両翼と頭のてっぺんの角の部分。角の部分は間着ではなくて、接着剤による貼り付けなんですね。昔バンダイ(当時はポピーか?)が「リアルホビー」用に作ったけど、結局ソフビとして発売した8000円のキングギドラソフビも角の部分が別パーツだったと記憶しています。アレは間着部分の処理が上手く行っておらず、別パーツ然としていて非常にカッコ悪かったです。

初代のそびえ立つような強大さや威容は感じられない

 

 やけに姿勢が低く感じるので、ゴジラとスケールが合っていないのかと思ったら、劇中でもこんな感じらしいですね。首3本は根元からそれぞれが独自のパーツで構成されており、お手軽な流用でお茶を濁すということがされていません。顔も口を閉じたもの、少し開いたもの、大きめに開いたものとちゃんと3種類作られています。首の付け根も頭の付け根も間着部分がほとんど同じサイズなので、どの首、どの頭をどこにでも差し込む事が出来ました。3体有れば、全部口を閉じたものや、全部口を開けたものを組み立てる事が出来ます。これは何気に画期的かもしれません。これをヒントにソフビの別売りパーツとか出ませんかね。

口の開き方も三様で造形師の良心を見る思い

 映画のほうは、怪獣スーツに対する不満(特にゴジラ)、オカルト色が強すぎた事、劇伴がゲーム音楽を聴いているようだった事に目をつぶれば大体良い出来だったと思います(出演者の中では角田師範の存在感がとても良かったっす)。『VSビオランテ』以降(GxMを除く)のゴジラシリーズに不満しか憶えなかった私にしてみれば、全然OKです。もともと金子監督の怪獣映画は好きなほうですし。


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